岡田マリ的
渋谷区スペシャルニーズサイト

子どもたちそれぞれの、あふれる個性。必要な支援を必要なタイミングで!

療育とは

発達に偏りがあるお子さんに対して、認知・言語・運動・社会性などの面でお子さんの成長を促す訓練や支援などを総称して「療育」と言います。
療育機関では専門のスタッフが遊びや運動など様々なプログラムを元に療育を行います。

療育施設は公的施設、病院で医療として受ける、民間の療育などがあります。

ここでは公的施設、渋谷区児童発達支援事業所「はぁとぴあキッズ」「代々木の杜ピア・キッズ」で行っている療育を例にご紹介しますね。

代々木の杜ピア・キッズ

代々木の杜ピア・キッズ

旧代々木小学校の校舎を利用した施設です。

専門スタッフによる発達・育児相談、リハビリ相談・訓練、音楽、ポニー療法などを取り入れ、地域の中で子どもたちが十分に力を発揮して生活していけるよう指導、支援を行っています。就園、就学に向けて保護者と一緒に取組んでいきます。

個別療育とグループ療育を実施しています。
個別療育:個々の苦手なこと、伸ばしたいところに合ったプログラムを組みます。
グループ療育:コミュニケーション力や社会性をつけます

療育は毎日受けるというものではなく、週に2,3回というお子さんが多いようです。


療育機関に通うには?

渋谷区が発行する「受給者証」が必要です。
「受給者証」は障害者手帳ではありません。受給者証があると児童発達支援事業の利用料の助成が受けられます。療育手帳を持っていても、児童発達支援サービスを利用する場合は受給者証が必要になります。「はぁとぴあキッズ」「代々木の杜ピア・キッズ」の児童デイサービスの利用料は一日800円、放課後デイサービスは一日900円です。(平成29年4月現在)

療育が必要であれば相談支援事業所でプラン(利用計画)を作成してもらいます。
できあがった計画案を渋谷区障害者福祉課に提出し、審査、判定、また計画案をもとにサービス支給の支給量などが決定され、「受給者証」が交付されます。

受給者証発行の流れは?

相談支援事業所は民間事業所や渋谷区の相談事業所があります。
ここでは渋谷区の子ども発達相談センターでの流れをご紹介します。
ここでは相談だけでなく、お子さんの発達や育児に対する不安解決に向けてサポートをします。「にこにこ」で専門スタッフによる個別指導やグループ指導を定期的に受け、経過を見て、更に継続的な支援が必要と判断された場合、「療育」へとつなぎます。
「にこにこ」で「利用計画(案)」を作成してもらい、渋谷区の障害者福祉課へ提出し、受給者証の発行、受給者証を持って療育が受けられます。療育を受ける期間や一カ月に受ける日数などは受給者証に記載されています。 「受給者証」にはこれからの決定事項が記載され、申請者に交付されます。

民間事業所における相談事業、療育を利用するケースもあります。 民間事業者が「サービス等利用計画」を作成する場合でも、渋谷区の審査、判定を経て「受給者証」の申請となります。

渋谷区のサービス等利用計画・障害児支援利用計画の作成について

詳しく見る(渋谷区のサイト) »


「療育」は通ってすぐに効果が表れるという即効はありません。

「はぁとぴあキッズ」「代々木の杜 ピア・キッズ」もそうですが、療育では実際に療育の様子を見てもらったりその日のプログラム終了後に保護者との面談を行っているところもあります。療育で実際に指導していることやお子さんとの接し方を親御さんにも見ていただき、親御さんにとってもより良いかかわり方、接し方を学んでもらうということも大切なことです。
専門スタッフに任せっぱなしではなく、親御さんも一緒に自分のお子さんのかかわり方などを学んでいきます。

療育を通して
「子どもへの接し方がわかるようになった」
「他のお母さんたちとも知り合えてよかった」
「幼稚園でかなり落ち着くようになった」
など効果があるようです。

療育とは
お子さんの苦手なところを少しずつ直していく
親御さんがお子さんへの正しい接し方を学ぶことができる
お子さんの障がい(お子さんが苦手なところ)を受け入られるようになる

ということでもあります。